問題解決方法が知りたい人にはこの一冊
【問題解決プロフェッショナル「思考と技術」】
【著者】
✏斎藤嘉則
問題解決の手順書。
元マッキンゼーコンサルの著者が、惜しみなく、仕事、プライベート関係なく発生する問題、課題解決に使える手法を教えてくれる一冊。
問題解決への手順、手法とツール。
モレなく、無駄なく、説得力のある資料作りもできる雛形も有り。
問題解決の大変ありがたい教科書。
【主な内容のポイント】
問題解決のための2つの思考
①「ゼロベース思考」
既成の枠にとらわれない、顧客にとっての価値はなにか、求めているものはなにかを一番に考える。
②「仮説思考」
結論の仮説、理由の仮説を立てる為、
SO WHAT?(だから何なの)を何度でも繰り返す。
変化の早い今の時代、「ベスト」を考えるよりも「ベター」を実行する。
考えるのに時間をかけ過ぎると、答えがでた頃には環境は変わってしまっている。
2つの技術
①「MECE(ミッシー)」
ロジックツリー作成の準備。
モレやダブリを防止する。
②「ロジックツリー」
問題を抽出して、深堀し、具体的な解決策を追求する技術。
ツリーの並びをMECEを併用してモレ・ダブリをチェック。
【感想】
📝これは一生使えるテキスト本! この思考とツールは直ぐにでも使える。
しかし内容が実に伴うかどうかは自分次第。
問題、課題が発生するのは仕事場だけではない。
プライベートでも発生する。
その時その時でこの方法を使ってトレーニングを積んでいけば、精度も上がり、問題解決方法の幅も広がるだろう。
文問題解決能力はどの業種、世界でも必要とされる能力。
この能力を身につければ、必ず誰かの役にたてるはず。
「誰かのために、この問題解決をしようと思うのなら」。
相手が何を求めているのかを考える。自分の都合は後回し。
これまでの自分の成功体験や実績、プライドなんて相手には関係ない。
相手が抱えた問題をいかに望む形で解決するか。
それが大事だ。
先ずは相手の話をしっかり聞き、そこから見える可能性や問題点を抽出して、「MECE(ミッシー)」で整理する。
そこから「ロジックツリー」を活用し見える化し、どのような対策ができるのかを考えていく。
その中から、行動に移せそうな、現実的なものに絞っていき、結論を相手に提示する。
曖昧な返答は望まれない。
これらのツールを活用して導き出した結果を伝える。
やってみよう!
また、このロジックツリーは文章作成にも大きなヒントになる。
伝えたいことの整理がついて、話の大分類、中分類、詳細と構成しやすくなりそう。
モレ・ダブリをなくし伝えたいことの的を絞って簡潔にまとめられそう。
早速試してみよう。
この本に出会えたのはとても嬉しい。
そしてこの、2つの思考と2つの技術。
他にも応用がききそうだ。
「ゼロベース思考」「仮説思考」「MECE(ミッシー)」「ロジックツリー」