本は成長と癒やしを与えてくれる

年間150冊の本を読む読書好きのブログ

あの人に聞かせてやりたいこの言葉。鬼滅の刃「無限列車編」より。

話題になった人気アニメ鬼滅の刃の映画「無限列車編」がTVで放映された。

どんなものかと観てみたが、やはり人気のある作品だと納得。
大人でも感動するのがわかる。

 

この映画でのワンシーンにとても印象的なセリフがあった。

それは鬼を退治する「柱」と呼ばれる人物、煉獄杏寿郎の子供の頃の回想シーン。
子供の頃に母親から言われた言葉。

 

「生まれついて人よりも多くの才に恵まれた者は、その力を世のため人のために使わなければいけません。

天から賜れし力で人を傷つけること、私腹を肥やすことは許されません。

弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です。

責任を持って果たさなければならない使命なのです。」


才能、力を持つ者は私利私欲のために、その力を使うのではなく誰かのために、弱き人を守るために使いなさい、というこの言葉に胸を打たれた。

録画していたから、何度も繰り返し観てメモまで取った。

名言に浸りながらも映画はクライマックスを迎え終了。


この物語の続きがもっと見たくて、子供が持っている漫画を一気読みしたい気持ちでいっぱいではあったけど、休日の恒例行事である翌週の食品買い出しへ行かなくては。

後ろ髪を引かれる思いだが、いざスーパーへ。

 

そこで見た光景が、先程の名言が心に突き刺さっている状況な時なだけに、とても違和感を感じた。

それは、店舗入口付近に設けられた、おもいやり駐車場(体の不自由な人が利用するためのスペース)に堂々と駐車する車を見たのだ。

なかなか高そうな車。
そこから颯爽と降りてきた運転手である1人の女性。
どう見ても健康そのもの、綺麗な服を着て、お金持ちの様子。

 

冨を得て、他の人達に比べ自分は偉い、特別な存在だと思い込んでしまっているのか、おもいやり駐車場が何のために設けられているのか知らないのか(多分それはない)。

他人への優しさ、配慮を忘れてしまっている、あの人に煉獄杏寿郎の母が言ったあの言葉を教えてあげたい。

そう思った。

駆け寄って煉獄杏寿郎の母はこう言いました!なんて言おうものなら私の方が痛い変な人だと思われる。


肩書きや経済力があるからといって、なにをしても良いわけでもない。
それどころか、弱き人がいれば、その力になるのが理想。

ただそうはいっても、なかなかできないかもしれない。

余計なおせっかいだと逆に迷惑になることもあるし。

だけど、せめて、自己中心的な振る舞いや、周りの迷惑になる行動は慎むべきではないかな。


鬼滅の刃の映画「無限列車編」を観ると、誰かのために生きる。誰かを守るという強さを教えられる。


あの場所に車を止めた、あの女性に「無限列車編」を見せてあげたい。

煉獄杏寿郎の母の言葉を聞かしてあげたい。

弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です。