本は成長と癒やしを与えてくれる

年間150冊の本を読む読書好きのブログ

「まわりにいい影響をあたえる人がうまくいく」あなたは誰かを見ていますか?あなたは誰かに見られていますか?

誰かのために何かできないか?

自分の存在って?

そんな気持ちを持っている方。

読むといいかも。

 

◆タイトル・著者◆「まわりにいい影響をあたえる人がうまくいく」
ボブ・トビン(著)
矢島麻里子(訳)               
 
 

【内容】
周りの人達にポジティブな影響をあたえる。
自分のためだけではなく、人の人生を豊かにすることが、自分の幸福につながるということが学べます。

3つのポイントを意識して実践していくことで、周りの人達の人生を豊かにすることができる。
・ポジティブな影響を与えることを優先する。
・まわりの人たちに目を向ける。
・今すぐに行動を起こす。

人を幸せにするとういうことは、自分の心を豊かにし、幸せにすることでもある。

そんなことを7章、72項目に分けて教えてくれています。

 

 
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【感想】
これまで、自分を大切に、自分を守ること自分のやりたいこと、自分の生き方、自尊心をテーマにした本を読んできた。

元々、他人より自分を優先する考えでいた私にとっては、周りにポジティブな影響を与える、人を励ます、応援するということは、あまりしてこなかった。

このまま年を重ねていったときに、振り返ってみたら、誰にも影響を与えていない、誰も見えていない、誰からも見られていない存在になってしまう。

そんな感じを与えてくれて、目を覚まさせてくれた内容でした。

自分の気持ちにゆとりがもてるなら、周りの人をポジティブに前向きになる行動をしないといけないかなと思い直した。

皆さんはどうでしょう?
まわりに影響を与えられる存在となっていますでしょうか?
自分のためだけではなく、他者のためになれることできていますでしょうか?

ルフレッド・アドラーさんも人生の意味は他者への貢献だと語っていました。

これからは自分の経験や学んできたことを、周りの人達の役にたつような活動がしていけるといいな。

また、この本の中でとても印象的で、ハッ!と気付かされたこと、そして南アフリカの挨拶の意味がとても素敵で、感動しました。


一緒にいるのに目の前の人が見えていない。見ていない。
それが自分の家族、子供、恋人でも同じ。
スマホ片手の相手を見ない会話。それは相手が存在していないのと同じ。

目の前にいるのに透明人間。
相手からすれば自分もそうだ。
とても寂しいことであり、子供達には受け継がせてはいけない習慣。

しっかり相手と向き合って、相手を見て、話をしなければいけない。

この本はとても大切なことを教えてくれた。

 
 
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【学び/印象的な言葉】
 

💡あなたの存在自体がポジティブな影響をもたらすこともあります。あなたの働き方や生き方が、誰かの手本やヒントになるような場合です。あなたの仕事ぶりや生き方に魅力を感じたとき、人はあなたのような働き方や生き方をしたいという気持ちになるかもしれません。

 

「この言葉はとても勇気がもらえる。
自分の存在自体を肯定してくれている言葉。
元気になる」

 

 

💡この質問をする理由は、あなたの強みは人にポジティブな影響を与える手段の一つだからです。もしかしたら、長い間活用していない強みもあるかもしれません。

あなたは何に詳しいですか?
■ どんなスキルがありますか?
■ あなたにはどんな個性がありますか?
■ あなたにしかできないことは何ですか?

自分の強みを認めることが自信につながります。そして、その自信があなたの影響力を高めます。

 

  

「強みといえる程のレベルなのか分からないけれど、何もないわけではない。
誰かをポジテイブにできるかな」

 

 

💡起業家になるのに自分の会社を立ち上げる必要はありません。誰でも、たとえ大きな組織のなかにいても、起業家になれます。取り組みが必要なことを見抜き、行動を起こす人は、誰もが起業家なのです。

 

 

「組織内にいて企業とは考えたこともなかった。
所属する会社の必要になることを能動的に考え、行動することが大事」

 

 

💡人を励ましてください。そうすれば、相手は新しいことを始めたり、前へ進むことができます。身動きのとれない状態から一歩踏み出せます。

 

 

「この、人を励ますといったことが、とても苦手だ。
慣れていないから、しらじらしくなってしまいそう」

 

 

💡人に関心を持つことは、人の関心を引くよりも大事です。

 

 

「憧れる人や興味のある人には、とても関心を持つ。
関心を持ち少しでも自分もその姿に近づけるようにする」

 

 

 💡自分に関心を示し、生活の様子を尋ね、話を聞いてくれる相手がいるだけで救われるという場合もあります。つまり、まわりの人たちに目を向け、大丈夫かどうか確かめるだけで力になれるのです。常に可能とは限りませんが、あなたの行動で誰かの命を救えるかもしれません。

 

 

「最近、周りに心の病に罹る人達が増えた。話を聞くことだけでも気持ちを楽にさせられるなら、私にもできる。積極的に声を掛けてみよう」

 

 

💡ほめるときは、主語を「あなた」ではなく「私」にするのがベストです。「私は、あなたのCFOの質問への対応がとても気に入りました」と言うほうが、「あなたはCFOの質問に見事に対応しましたね」と言うよりも、相手は受け入れやすくなります。

 

 

「褒め方にもコツがあるのだな。
「あなた」でなく「私」を意識して褒めてみよう」

 

 

💡指示するより質問するほうが、よりよい意思決定につながります。士気も上がります。意思決定に関わっている実感を相手に与え、相手の意見を尊重している姿勢を示すことができます。

 

 

「会社内は指示待ちの人が多い気がするけれど、実は遠慮しているだけなのかな?
質問するようにして、意見をだしやすくしてみよう」

 

 

💡人を見ているとき、あなたは相手の自尊感情を高めています。自分を透明人間のように感じたい人はいません。あなたが目を向けると、相手は気分がよくなります。
南アフリカの北ナタール族の人々は、毎日「Sawa Bona」(私はあなたを見ています)と言ってあいさつします。相手は「Sikhona」(私はここにいます)と応じます。こうした人々の間では、人は誰かが見るまで存在しません。あなたが相手を見るこで、相手を存在させるのです。まさに「あなたが私を見るから、私は存在するようにな
り、私はここにいる」というあいさつのとおりです。

あなたも人と会うときや話を聞くときに、相手の目をまっすぐ見て応えることができます。相手を見てください。しっかりと目を向けて、まっすぐに応対してください。
あなたが相手の目を見てあいさつすれば、相手の存在を認めていることになります。
すると、相手は透明人間ではなくなり、あなたも感謝されます。

 

  

「この本で一番印象に残ったこの言葉。
家族ですら、ちゃんと見ていなかった気がする。いやスマホ片手でみていなかった。
絶対にやめよう。相手と話すとき、誰かといるときは、ちゃんと相手を見て、存在させる」

 
 
💡世界で最も深刻な健康危機が何かを聞いたら驚くかもしれません。
それは、ガンではありません。
オバマ大統領の下で公衆衛生局長官を務めていたヴィヴェック・マーシー博士によると、それは孤独です。孤独は流行病です。私たちは、人類の歴史上、技術的に最も他者とつながった時代に生きていますが、1980年代以降、孤独を感じる人の割合は倍増しています。
 
 

「技術的にはこれほど繋がっているのに、そばにいても相手を見ていないのと同じで
心は離れてしまっているのかも。
技術は使いよう、人とちゃんと繋がる使い方にしないと」

 

 

💡その状況が、あなたからではなく、本人からどう見えているかを想像してください。あなたにとって同じ状況が苦にならなかったとしても、本人のとらえ方はまったく違うと考えましょう。

 

「つい自分の視点で物事をみてしまう。相手の視点に立って見てみないと」