本は成長と癒やしを与えてくれる

年間150冊の本を読む読書好きのブログ

幸せになる勇気

【著者】
岸見一郎
古賀史健


【キッカケ/目的】
前作の嫌われる勇気が面白く、その続編ということで、また新たなアドラーの考えや言葉に期待して読んでみた。


【内容】

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3年ぶりに哲人のもとに訪れた青年。アドラー思想を持ち、教育者として子供達と向き合ったが、うまくいかず、その原因をアドラー思想が間違っていたのだと思い哲人にアドラー思想は教育現場での実践の場では役にたたないものだと語る。
一晩をかけてアドラーの教え、教育について議論し哲人は青年により深くアドラー思想を伝える。

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【感想】

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前作同様もしくは、それ以上に感情的に、強い言葉を言い放つ青年に対して変わらず冷静に議論する哲人の姿はやはりすごい。

前作は劣等感や人は変われるか、などの話であったが、今回は教育が中心になっていた。
今回の青年もそうだがアドラー思想は深くしっかりと理解した上でないと教育現場で間違った結果を生んでしまうと思う「褒めて伸ばすを否定せよ」では、その後の競争原理につながるという理由で理解はできるも、私的にはやはり「褒める」ということは、人を育てるということや良好な人間関係を築くことに関しても必要だと思っている。
賛否両論な考えではあるが、やはり全体的に、なるほどと、とても勉強になる内容だと思う。

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【学び/印象的な言葉】

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◆人間は、過去の「原因」に突き動かされる存在ではなく、現在の「目的」に沿って生きているのだから。

われわれは過去の出来事によって決定される存在ではなく、その出来事に対して「どのような意味を与えるか」によって、自らの生を決定している。


◆暴力に訴えてしまえば、時間も労力もかけないまま、自分の要求を押し通すことができる。
もっと直接的に言えば、相手を屈服させることができる。暴力とは、どこまでもコストの低い、安直なコミュニケーション手段なのです。これは道徳的に許されないという以前に、人間としてあまりに未熟な行為だと言わざるをえません。

 

◆「わたし」の価値を、他者に決めてもらうこと。それは依存です。一方、「わたし」の価値を、自らが決定すること。これを「自立」と呼びます。幸福な生がどちらの先にあるか、答えは明らかでしょう。あなたの価値を決めるのは、ほかの誰かではないのです。

 

◆「信用」とは

相手のことを条件つきで信じることです。

要するに、「その人」を信じているのではなく、その人の持つ「条件」を信じている。

「信頼」とは
その人の持つ「条件」ではなく、「その人自身」を信じている。物質的な価値ではなく、人間的な価値に注目している。

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